ども、其田です(Twitter・Profile)。突然ですが、写真や動画の保存ってどうしていますか?
・適当にHDDにいれてる
・とりあえずクラウドにいれてる
なんて人も多いのではないかと思います。きょうはNAS(ナス)を使うことで、ハードディスクとクラウドに自動的にデータをバックアップするメリットと、おすすめ機種を解説していきます:)
00 NASとは?
(QNAP社NAS・左:TS-431KX・右:TS-431P2)
NAS(ナス:ネットワークアタッチドストレージ)は簡単に言うと
・拡張可能で大容量な外付けHDD
(Wi-fiでも利用可能)
・自動的にクラウドへのバックアップ設定が可能
(写真をAmazonドライブへバックアップ)
・自動的に他のHDDへのバックアップが可能
(写真を他のHDDへバックアップ)
・家族みんなで利用できる
(家族みんなで写真などのデータ管理ができる)
というすぐれもの。ちなみに其田はこんな感じで運用しています。
(其田の現在の運用体制)
01 NASを利用するべき理由
NASを使うべき理由はいくつかあるのですが、
・面倒くさい作業は自動化して時間を節約する
・複数人でのデータ共有を効率化する
・空いた時間を有効活用する
この3つにつきるんですよね。もちろんHDDを単独で買ってきて、手動でバックアップをとるのもいいんですが、
・どこまでバックアップとったっけ?
・クラウドにもバックアップしとかなきゃ
・HDD壊れちゃった!どうしよう?
みたいなことが増えてしまうんですよね。大切なデータに限って複数バックアップをとっていなかったり、HDDがタイミング悪く予備用含めて壊れてしまうなんてこともなきにしもあらず。カメラマンにとってデータは一生使える大切な資産なので多少お金がかかっても、しっかり守るためにNASの構築をおすすめします。
02 QNAP社の10GbE対応NAS(TS-431KX)の快適さ
もともとQNAPの4ベイタイプのNASを運用していて「10GbEのNAS(読み込みと書き込みがはやいタイプのNAS)がほしーなー」なんて書いていたらなんとQNAPの担当者さんから「10GbEタイプのNAS(TS-431KX)のレビュー記事かいてくれませんか?」とご依頼がありました。
レビュー記事っていいことばっかりでいまいちなことが書いてないので信用ならない気がするのですが、其田の場合はつつみかくさず微妙な部分は微妙と言いたいので「いいことばかりかかないけど大丈夫ですか?」と伺ったところ、
率直な書き方で問題ございません。
と誠実な回答をいただきました(証拠も貼っておきます)。
(証拠:QNAP担当者からのメール)
ということでQNAPさんから10GbEの速度のはやいNAS(TS-431KX)をご提供いただきました!
(10GbE対応のQNAP社NAS・TS-431KX)
カメラマンのみなさんにとって気になる速度の違いについても検証しました。
(もともと其田が持っているQNAP社NAS・TS-431P2:速度は遅いです・・・)
(新しく提供いただいたQNAP社10GbE対応のNAS・TS-431KX:はやい!)
一番上段のシーケンシャルアクセスを見ると、読み込みは10倍くらい違いますねー!書き込みも7倍近く違うので体感もめちゃめちゃはやかったです!特にRawファイルや動画データを扱うカメラマンにとってNASは10GbEの方がストレスなく運用できるのでおすすめですね。
測定ツールの読み方についてはこちらの記事が詳しかったのであわせてお読みください:)
03 値段別おすすめNAS
速いのはわかった、気になるのはお値段ですよね?お値段別のおすすめNASををご紹介していきます。
①とりあえずNAS(予算:5万円以内・TS-231P)
とりあえずNASを使いたい人はHDDが2つ入る2ベイモデルのNAS(QNAP・TS-231P)がおすすめです。速度や容量は劣りますが、費用はなんと5万円以下で揃えられちゃいます。アマチュアのカメラマンで、そこまで扱うデータが大きくないのであればひとまずこれでOKです。Raid1(同じデータをミラーリングする)で2つのHDDに同じデータを同期してバックアップするのがおすすめですね(このあたりの設定もQNAPであれば簡単にできちゃいます)。
速度:★★☆☆☆
容量:★★☆☆☆
費用:★★★★★
②まあまあNAS(予算:10万円以内・TS-431P or TS-431P2)
Rawファイルや動画を扱うのであればHDDが4つ入る4ベイモデルのNAS(QNAP・TS-431P or TS-431P2)がおすすめです。速度は遅いですが、Raid5(複数のドライブに分散して記録するバランスタイプ、1台HDDが壊れても復旧可能)で組めばHDDが1台故障しても大丈夫です(HDDが2台壊れると復旧できないので、其田はクラウドへの保存とさらに外部HDDをつけてリスクヘッジしています:前述の其田の現在の運用体制を参照)。
速度:★★☆☆☆
容量:★★★★☆
費用:★★★☆☆
③しっかりNAS(予算:15万円以内・TS-431KX)
NASへの読み書きをストレスなく高速でやりたい!というひとはちょっと値段ははりますが10GbE対応のNAS(QNAP・TS-431KX)を購入しましょう。ストレスなくサクサクデータの保存や読み書きができちゃいます。
速度:★★★★★
容量:★★★★☆
費用:★★☆☆☆
ちなみにMacで10GbENASを運用するときはサンダーボルト3に対応する必要があるためアダプター(QNA-T310G1S)もあわせて購入が必要です。
それからアダプターとNASをつなぐケーブルも必要です(このあたりが地味に高いのと、10GbEは有線でしか簡単に利用ができないのが唯一のデメリットですねぇ)。
本体だけでは運用ができないので、HDDも購入しましょう。予算があるのであればこちらの赤色のWDHDDの4TBがおすすめ。
予算を抑えたいのであれば青色のWDの4TBでも動作します(其田の場合まる2年運用していますがいまのところ問題はありません:現状4TBがコスパよいです)。
こんな感じでつまみがついているので簡単に入れ替えも可能です。
ちなみに4ベイモデルでもHDDが同時に2台壊れてしまうとデータ復旧が困難になるので、NASの設定でクラウドへのデータバックアップをかならずしておきましょう。AmazonPrimePhotoはAmazonPrime会員であれば誰でも利用可能です。なんとRawも無制限で保存できますし、追加契約や追加料金なしで翌日配達や映画も見れるのでめちゃめちゃお得です。年会費4900円(月410円)でRawファイル保存し放題とかお世辞抜きに神すぎる・・・。まだ契約していない人はぜひ。
04 関連アプリのご紹介
最後に関連アプリをご紹介して終了したいとおもいます。まずご紹介するのは「QuMagie」というアプリ。
QNAPのNASにデータを保存すると
・あのときのデータってどこだっけ?
・あの人が写っている写真を抜き出したい
みたいなときにいちいちフォルダごそごそあさって検索しないといけなかったのですが、これがあると直感的に探せるんですよね。イメージとしてはこんな感じ。
Google Photo にも同様の検索機能があるのですが、NASの内部でワンストップで高画質な元データを探すときはこっちのほうが使いやすいんですよ。家族や友達との写真なんかをデータでNASに保存しておいて、あとでアルバムにしたりするときに役に立つアプリですね:)
もうひとつは「Hybrid Backup Sync」というアプリ。NASの中のデータをさらに外付けのHDDやAmazonPrimePhotoに自動的にバックアップするのにめちゃめちゃ便利なんですよね。
例えばこんな風にバックアップ時刻を選べたり、
同期の方法も3タイプから選べちゃいます。
其田は一方向同期で
①NAS ▶︎ 外付けHDD
②NAS ▶︎ AmazonPrimePhoto
のバックアップ同期を自動化しています。これをしておくことで
・NASのHDDが2つ故障しても大丈夫
(外付けHDDとクラウドでバックアップ)
・家が燃えても大丈夫
(クラウドでバックアップ)
・泥棒に入られても大丈夫
(クラウドでバックアップ)
・クラウドの写真が消えても大丈夫
(NASの外付けHDDでバックアップ)
とう万が一の状態におちいってもデータが守られるようにしています。
05 データは想い出そのもの
人間の記憶って曖昧ですよね。あのときあんなことがあったなーなんてことも写真を見るから思い出されることが多くあると思うんです。なんとなく写真を撮ったけどデータがどこにあるかわからない、HDDが破損して消えてしまった!なんてことになったら大切な想い出をデリートしてしまったのと同じです。一度しかない人生だからこそ、データの管理はしっかりNASを使ってバックアップしておきましょう:)
それではきょうはこのへんで、またおあいしましょう。