僕が兼業カメラマンという道を選んだ3つの理由




ども、コミュニティフォトグラファーの其田有輝也 / そのだゆきや(@haletoke)です(1000人に読まれた複業・兼業秘話はこちら、Profileはこちら)。

専業カメラマンって儲かるの?体壊したりしない?激務そうだけど大丈夫?カメラマンを目指す人にとってそんな疑問はつきものではないでしょうか?僕も学生時代専業カメラマンにあこがれて色んな先輩方やスタジオをみましたが、結局兼業カメラマンという道を選んで今現在生活しています。きょうはそんな兼業カメラマンを選んだ理由とメリット・デメリットをご紹介していきますね!

ボクが兼業カメラマンという道を選んだ3つの理由

あなたはカメラマンという職業にどんなイメージを持っていますか?

カメラマンという職業は天職か?

あなたはカメラマンと聞いてどんな働き方を想像しますか?修学旅行や卒業アルバムを撮る人。ファッションや美容などのモデルさんを撮る人。料理や小物の写真を撮る人。ウェディングや家族写真を撮る人。どれも正解です:D 一口にカメラマンと言ってもいろんなカメラマンがいるんですよね。実際には自分の得意な分野を持ちながらも幅広く仕事を請け負っている人が多いのではないかと思います。ボクが兼業カメラマンと言う道を選んだ理由を話す前に少しだけカメラマン業界の実情を話させて下さい。

カメラマンという職業の実態

今回はボクが経験してきたウェディング・学校カメラマンに特化してその実態をお伝えしたいと思いまーす!!

カメラマンのメリット編

まずメリット編。カメラマンをしていてよかったことをお伝えします!

カメラマンはめっちゃ楽しい

基本的にウェディングや学校カメラマンは幸せな瞬間や楽しい時間を撮るので楽しいです。やりがいはメチャメチャありますし満足度は高いです。自分が好きな写真を通じてたくさんの人の人生の一瞬を残して喜んでもらえるのはカメラマンならではのいいところですね。家族写真とか撮るときは小さいお子さんがガン泣きしていてあやすのが大変ですが、それもまた楽しいですね(鈴つきのアンパンマン人形が最強の相棒になる瞬間です)。

カメラマンは幸福感と満足感がある

お客様から「ありがとう」の言葉をたくさんもらえます。めっちゃ嬉しいです。人に喜んでもらうのが好きな人にはたまらない瞬間です。結婚式では新婦さん側のおばあちゃんと仲良くなって「冥土の土産にします」と言われ苦笑したりします(長生きして下さい!)。

カメラマンのデメリット編

続いてデメリット編です。

カメラマンは激務

季節労働者的な側面があるので春と秋はメチャメチャ忙しいです。特に秋は運動会などのイベントシーズンなので毎週土日は撮影に出かけて平日は現像作業みたいな(ここでいう現像作業とはRAWデータで撮影した写真をPC内でデジタル現像・レタッチなどをする作業のことです)。帰るのも遅いですし重い荷物を持って移動するのは大変です。正直体力的・精神的にタフでないとやりがいだけでは続けられないですね(夜中の2時位まで現像作業してるときもありますよ)。

カメラマンは薄給で稼げない(人も多い)

これは会社に所属するのか、フリーランスでやるのか、派遣登録カメラマンとして働くのかによりますが、基本安月給です。というのもカメラの性能自体が向上してカメラマン人口が爆発に増えてしまっているので仕事単価が低下の傾向にあるんですよね。もちろんしっかりと強みを持って(撮影の品質・納品のスピードはもちろん作風や小物の使い方など)付加価値をつけて営業ができるカメラマンさんなら高単価で仕事を請け負うことができるので十分食べていけます。派遣カメラマンは正直キツイですね。食べていくのがやっとかと思います(月10ー30万くらい)。

カメラマンはキツイ

前述の通り重い荷物を移動して撮影した後に現像作業をするので体力的、精神的にしんどいです。写真が撮るのがよっぽど好きで体力的に自身がある人じゃないとやってけないですね。写真展とかでプロのカメラマンさんに「自分の子供にカメラマンになるのをすすめますか?」って聞いたら10人中9人は「いや、しんどいから進めないかな(笑)」って言うと思います(それだけ楽しいけど大変ってことですね)。

ボクが兼業カメラマンという道を選んだ3つの理由

とまぁメリット・デメリットを書いてきましたがトータルで考えてボクは兼業カメラマンになることにしました。続いてその理由をご説明したいと思います。

カメラマンはしんどい

ズバリ1位はこれですね。精神的には全然大丈夫なんですけど生活リズムが不規則だし腰めっちゃ痛いし動けなくなったら廃業だしちょっとムリだと思ったのが最大の理由です(実際僕のヘルニアは結構重症で椎間板ヘルニアの症状である坐骨神経痛がかなりひどくて歩けなくなる日もあります)。まじキツイっすヘルニア(神経圧迫してるやつが引っ込んでくれるといいんですけどねぇ)。

カメラマン以外にも専門分野を持って差別化したいから

日本の写真業界は超飽和状態です。カメラの性能が上がってちょっと勉強すればきれいな写真な誰でも撮れるようになっちゃいましたのが原因ですね(昔と違ってデジタルなんで撮影枚数に制限ないですしヘタクソでも数撃ちゃあたるってやつです)。そんな中で差別化していくためには写真以外のスキルが必要になるんですよね(僕の場合は英語・旅行・京都を組み合わせてカナダにあるFlytographerさんとプロ契約を結んで海外からくる旅行者のエンゲージメントフォトとかプロポーザルフォトを撮影しています)。それは自分の持ち味なので例えばお子さんがいるカメラマンは家族向けのファミリーフォトを撮るときにはやっぱり有利ですし、建築事務所出身の建築写真家さんや、料理研究家の料理カメラマンさんとかもいらっしゃいますね。あとはブログやSNSを使ったマーケティング・営業が上手なウェディングカメラマンさんなんかも自分のアイデンティティを確立しながら他のカメラマンにはない持ち味を武器にカメラマンをしています。

カメラマン一本ではなく複数の収入を持つことでリスクヘッジしたいから

最後の理由はこれ。経営的な問題なんですが、ビジネスをする上で収入源がひとつだと圧倒的に不安なんですよ。僕なんかは個人でやってるので、カメラ1本だけで生きていこうと思ったら体を壊した瞬間に収入が0になってプータローまっしぐら。笑えないパターンじゃないですかww。現在僕の収入源は、「お天気お兄さん・カメラマン・ブログ」の3つ。これに2017年はツアーガイドと不動産の収入を加えようと思っています。好きなことをする上では自分がどう飯を食べていくかを考えながら日々勉強とチャレンジが大切です(これ重要ですよ)。

実際学生の頃からウェディングやファミリーフォトを撮ったり、スカイツリーの展望台でフォトスタッフをしていて月に30万円ほど利益がありましたが「写真1本で食べてくのはしんどいわ」と感じて兼業カメラマンという道を選びました(サッカーのし過ぎで椎間板ヘルニア持ちでしたし、夜寝れないし大変で体を壊したりしました(;´Д`))。この道を選んで僕は良かったと思っています。現在「平日はお天気お兄さん(気象予報士)休日はカメラマン」というライフスタイルで生きておりますが、それなりに楽しいですし精神的・体力的にギリギリということもありません。僕の次の目標は「京都の古民家を買ってお宿業をしながらツアーガイド兼カメラマンとしておもてなしできる人になること」です。そういう次のプランが明確に見えてチャレンジできるのも、現在のような働き方ができているからなのかなと感じています。

いかがでしたか?カメラマンとしての働き方や想いをちょっとでも知っていただけたら幸いです。なにかご質問などありましたらコメントやお問合わせからなんでもお気軽に聞いてください!それではみなさん今日も良い一日を!




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ABOUTこの記事をかいた人

Photographer in Kyoto and Tokyo. Also work as licensed translator tour guide and weather forecaster. 海外のフォトエージェントとプロ契約し、東京と京都を中心に20以上の国と地域のクライアントを撮影中。ローカルやコミュニティの撮影・PR支援が専門分野 / 気象予報士 / 通訳案内士 / 1991年生まれ / 筑波大学地球学類卒業 /
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