複業カメラマンが年間1000万円稼いで得たものと失ったもの




ども、コミュニティフォトグラファーの其田有輝也 / そのだゆきや(@haletoke)です(1000人に読まれた複業・兼業秘話はこちら、Profileはこちら)。

2018年1月~12月の帳簿がほぼほぼ完成して(まだ11月だけど)、今年はなんとか目標としていた大台の1000万円を超える見通しです。2016年(24歳)は約500万円、2017年(25歳)は700万円ちょっとだったので順調にUPしてきています。ちなみに其田は2015年より収益の複数化を実施しておりまして複業カメラマンです。夏冬平日は気象予報士・デザイナー(会社員)、休日や春秋の繁忙期はフォトグラファー・通訳案内士(個人事業主)、ほったらかし金融投資(趣味)の3つが主な収益源です。今年は会社員給与は横ばい、個人事業主と投資が増収増益だったので1000万円を突破した結果となっています(厳密には年商1000万円で≠年収ですが、フォトグラファーも通訳案内士も利益率が高くおおむね実質年商≒年収です)。

20代で年収1000万円以上を稼ぐ人の割合は、20代全体の0.3%らしいのですが正直なところ実感はありません(転職サービスdoda「平均年収ランキング2017(母数約29万人)」より)。きょうは1000万円稼いでみて得たものと失ったものをあげてみたいと思います。

複業カメラマンが得たもの

金銭的なゆとり

1000万稼いだお金から税金や社会保障などをひいた自由に使えるお金はだいたい600~700万円ほど(経費のつけかたやとらえ方によって異なるのでここでは自由に使えるお金としてざっくり定義しています)。このうち生活費を除いた400~500万円程度はガンガン自己投資や金融投資にまわしています。特にブランドものには興味がないですし、お酒も飲まないので、生活費は15万円程度(家賃4万、光熱費1万、食費4万、スマホ&家のネット1万、書籍など3万、交際費2万)。カメラまわりや書籍の購入はお金に糸目をつけず購入しています(生活スタイルは学生のころとあまり変わらないですが、書籍費と交際費を気にする必要がなくなったのは大きい。合理的に経費計上しています。)。

好きなことをするには時間とお金とメンタルの余裕が必要と常々感じているのですが、20代の元気なうちにバリバリ稼いでひたすら金融投資にまわしていく戦略をとっています。結果、昨年と比べて300万ほど稼ぎが増えたので、ひとまず方針は間違っていなかったのかなと。あとはこれを継続していくにはどうすればよいかを考えているところです。

やりがい

会社員としての働き方は会社のネームバリューや設備を利用させていただいているので、どうしても会社の歯車感がぬぐえないのですが、個人事業や金融投資は100%自分のリソースで行っているので、企画・受注・納品・支払い(投資なら買い付けから売却)まで一貫して納得感を持ってすすめることができます。これは非常にやりがいがありますね。クライアントからの声もダイレクトにもらえますし、スピード感もかなり早いです。会社と家との往復だけだと心の栄養が欠乏しがちになる人も多いのではないかと思いますが、生産的にアウトプットする場を個人でつくることで金銭的にもメンタル的にもバランスをとることができます。くわえて個人事業で培った成果やスキルを会社へフィードバックすることができればなおGOODです。

良好な人間関係

個人事業のほうは好きな人と好きな仕事をしているので、ストレスは0です。お互いに得意なことを納得感を持って能動的に取り組むので、当然といえば当然なのですが、会社員をしていると同僚も上司も顧客先も仕事内容も選べないので、この辺りは大きな違い。幸いに其田の所属する会社は人間関係も福利厚生も素晴らしく、給与も同年代と比べると多めにもらうことができています。ただ、仕事内容やクライアントの面で見るとストレスフルなこともあるので、このあたりを個人事業で癒しているのが実情です。

悪玉コレステロールと中性脂肪

これはマイナス面ですね。其田はまだ26歳なのに悪玉コレステロールと中性脂肪の値が標準値を超えてしまいました。体重は1年で4㎏増え、腹回りは72㎝から80㎝へ(めちゃめちゃショックです)。原因は偏食と運動不足、遺伝の3つとのこと。遺伝性のものは家族性高コレステロール血症と呼ばれるそうで、アルコールを一切飲まない其田はこの要素も大きいよう(祖父母もコレステロールと中性脂肪値が高く脳卒中を発症している)。不規則な生活になりがちなのでファーストフードで済ませてしまうことも多く、運動不足がそれに拍車をかけているという負のループ(ヤバいとわかっていながら目の前の仕事を優先してしまう)。

悪玉コレステロールと中性脂肪が高い状態が続くと動脈硬化から狭心症や脳梗塞を引き起こし、突然死に至りかねないそうな(本当に笑えない)。これは早期に改善が必要なので、肉や卵やチーズなどの動物性脂肪を徹底的に除去し、運動と野菜中心の生活にシフトをします(好きなものをやめるのはツライけど頑張ります)。ひとりでやっているとこころが折れるのでダイエットログでも書こうかな・・・。

複業カメラマンで失ったもの

時間的なゆとり

24時間365日なにかしら個人事業のことを考えるようになってしまったので「なにもやらない、なにも考えない無の時間」はなくなりました。オンとオフの時間を切り替える人も多いと思うのですが、個人事業をはじめてからはその堺は溶けてなくなってしまった感覚。白と黒にわけられず、グレーな領域の中でグラデーションがある感じです。

これは個人事業をするうえではしょうがない気がします。会社という母体がない中で自分で仕事をつくって生き残らねばならないわけですから、四六時中どうやったら価値を高められるか?どうやったら継続できるかを考えるのは当たり前ですよね。逆に言えばそういった環境のなかで生きていくのが難しい人は個人事業一本に絞らず、会社員との兼業がおすすめです(其田もリスクヘッジして現状は会社員との兼業です)。

精神的なゆとり

其田の働き方に問題があるのですが、個人事業は「1回やっていくら」の「スポット的働き方」をしているので、仕事がなくなったり体に支障が出て働けなくなったら稼ぎは0になるんですよね。かといって会社員として65歳(あるいはもっと)まで勤め上げるのはたぶん難しい(社会不適合者すぎるので)。自分の働き方にかなりの危機感を持っているので、精神的なゆとりはまったくありません。

大切なのはどんな生き方をしたいか?

会社員でも個人事業主でも大切なのは「どんな生き方をしたいか?」ということ。ゴリゴリ自分で道を切り開けるタイプであれば個人事業主や法人をつくって生きていくほうがストレスは小さいでしょうし、反対に決められた仕事を淡々にこなしてオンとオフを明確に切り分けたいなら会社員として生きていくほうが幸福度は高いでしょう。「会社員が不向き=自分で事業をするほうが向いている」という公式は一概に成り立たないので、自分にあった生き方や働き方を小さくチャレンジしてみるのがおすすめです。

それではきょうはこのへんで。




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ABOUTこの記事をかいた人

Photographer in Kyoto and Tokyo. Also work as licensed translator tour guide and weather forecaster. 海外のフォトエージェントとプロ契約し、東京と京都を中心に20以上の国と地域のクライアントを撮影中。ローカルやコミュニティの撮影・PR支援が専門分野 / 気象予報士 / 通訳案内士 / 1991年生まれ / 筑波大学地球学類卒業 /
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